欧州航空機大手エアバスは期待の超大型旅客機「A380」の量産が大幅に遅れ、二〇〇七年の生産機数は当初予定の約二十五機に対し九機に減ると発表。親会社の欧州航空防衛最大手EADSの株価急落を招き、同社のノエル・フォルジャール共同最高経営責任者(CEO)と、エアバスのギュスタフ・フンベルト社長兼CEOがそろって辞任する事態に発展した。 米ボーイングを抜き航空機受注・引き渡し機数で世界トップに立ったエアバス。昨年五月、フォルジャール氏の後継として就任したフンベルト社長は「今年も記録的な引き渡しを見込む」と意欲満々だったが、足もとの異変に気付くのが遅れた。
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