経営不振が続く日本ビクター。親会社は松下電器産業だが、前社長で松下のV字回復を成し遂げた中村邦夫会長も日本ビクターの始末には「最後までうまくいかなかったと言っていた」(松下幹部)。今なおその再建には手こずっている。 松下は中村社長時代から、水面下で投資ファンドへの売却などを模索してきたが「売却金額などで折り合いがつかず、失敗が続いてきた」(大手投資銀行幹部)。実は「中村氏はものづくりを知らない投資ファンドを嫌っている」(同)とされ、「どうせ売却するならメーカーに売りたい」(松下幹部)との意向がある。
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