番号ポータビリティ開始の緒戦で一人勝ちとなったauだが、将来への備えをよく見ると、楽観材料はあまりない。 携帯電話会社を変更しても電話番号を継続できる「番号ポータビリティ(MNP)」導入による三つ巴の戦い。昨秋の緒戦は、NTTドコモが大きく加入者数を減らし、価格競争をしかけたソフトバンクモバイルも加入者数が減少、四十六万人以上増やしたKDDI(au)の一人勝ちとなった。歳末商戦向けの新端末を例年より二カ月前倒しで投入し、音楽配信を軸に展開したダウンロード型サービスによる市場開拓が奏功し、若年層を中心に支持を得た形だ。

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