フジテレビジョンが保有していたライブドア株(発行済み株式の約一三%)を個人で買い取って注目された宇野康秀USEN社長。買取に要した費用は九十五億円。「ライブドアのポータルサイトとUSENの無料映像配信GyaOの融合で元は取れる」と豪語していたが「出資から一年を経ても全く成果はない」(大手証券アナリスト)。 派手なパフォーマンスの割にUSENの業績はさえない。二〇〇六年八月期の売上高は前期比一八%増の千八百二十億円となったが、最終損益は八十八億円の赤字。〇五年八月期も最終損益は二百七十七億円の赤字だったので、二期連続の赤字決算となった。有利子負債は売上高を二百億円強上回る二千七十五億円。「金融庁の検査で取引銀行は債務者区分の引き下げを指示され、主力のりそな銀行などから破綻懸念先に格下げされた」(大手銀幹部)という。
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