傘下の介護大手、コムスンの不祥事で経営の先行きに不透明感が高まるグッドウィル・グループ。二〇〇七年六月期の連結決算は前期の三十四億円の黒字から一転して四百七億円の最終赤字に転落。自己資本比率が前期末の三五・四%から二・四%に急落し、債務超過寸前に陥っている。コムスンの事業売却などによる財務立て直しに躍起だが、ドイツ銀行を割当先とした新株発行を伴う資金調達(エクイティファイナンス)でも、二百億円を予定していた調達額が株価下落で百十三億円程度しか集まらないなど「もはや破綻モードに入った」(大手証券アナリスト)とも言われる。
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