五月に“退陣”を控えたロシアのプーチン大統領が、身の安全確保に神経質になっている。 二〇〇七年九月に、サンクトペテルブルク大学で日本語を専攻する次女がお忍びで来日したが、入国資料には偽名が使われていた。これまでは「エカテリーナ・プーチナ」の本名で来日していただけに、違いは明らか。 ロシアの消息筋は、「いくらプーチンでも、大統領を辞めると、警備はそれなりに縮小される。狙われるのを警戒しているのでは」と指摘する。既に、同大統領が〇七年十月にイランを訪問する直前には、大統領暗殺計画が報じられた。国際治安筋によれば、この計画はテロ組織アル・カエダとチェチェン共和国の独立派武装勢力が共同で画策した形跡があるという。
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