昨年末の大統領選の結果を巡って暴動と政治の混乱が続く東アフリカのケニア。だが、国内外からの「不正選挙」との非難を意に介すこともないキバキ大統領の頭痛の種は、実は政治の混乱よりも妻の素行かもしれない。ファーストレディのルーシー・キバキ夫人の奇行は、国民が「最大の国家機密」と冗談混じりに話すほどケニアでは広く知られている。 二〇〇五年には「自分を批判する報道を行なった」として、ケニアの高級紙『ネーション』の社屋に乱入。四時間にわたって社内に居座り続け、カメラマンをひっぱたく騒ぎを起こした。ところが、その後、夫人を激怒させた報道を行なったのは別の新聞社だったことに気づき、慌てて退散する始末。

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