インテリジェンス・ナウ
北朝鮮・シリア核協力「動かぬ証拠」は「中程度の信頼度」の政治利用
二〇〇五年からの第二期ブッシュ米政権で、ネオコン(新保守主義者)高官は大方退陣したが、実は一人の筋金入りの大物が今も健在だ。エリオット・エイブラムズ国家安全保障問題担当次席補佐官(六〇)である。 四月二十四日「北朝鮮がシリアの核開発を支援」とのホワイトハウス声明の発表の裏で、彼はチェイニー副大統領とともに重要な役割を果たしたようだ。 この問題では同日午前から、「政府高官」と米中央情報局(CIA)高官二人が一組となり、上下両院の情報、外交、軍事の六委員会を回ったあと、記者団にも背景説明した。この「政府高官」がエイブラムズ氏だったといわれる。
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