三井住友銀行が英国の大手銀行バークレイズとの資本・業務提携を発表した。みずほコーポレート銀行も米銀大手のメリルリンチへの出資を決めており、サブプライムローン問題で傷ついた欧米金融機関に邦銀が助け舟を出した格好だ。バブル崩壊後に海外で戦線縮小を余儀なくされた邦銀の関係者の間では「攻守が入れ替わった」との声が上がっている。 こうなると注目が集まるのはもう一つのメガバンク、三菱東京UFJ銀行の出方だ。関係が親密だったメリルリンチをみずほにさらわれた際には「出し抜かれた」(三菱UFJ幹部)と大きなショックを受けたが、さらに三井住友にも先を越され、焦りの色が濃くなっている。

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