二〇〇八年四月、民間の認可保育所数は、公立を初めて上回った。一方で、認可外保育所は伸び悩んでいる。これは、国の財政支援が認可保育所に偏っているからだ。 厚生労働省は、「認可保育所へ入所できなければ、質の保障も公費投入も得られないというのは、公平性に欠ける」という問題意識の下、認可外保育施設の質の向上に対する支援を強化すべきという方針を打ち出した。公平性に欠けるという現状認識を示したことは一歩前進だが、相変わらず「認可外は、認可よりも質が劣るから、引き上げてやろう」という「上から目線」を感じる。
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