カンボジアの野党、サム・レンシー党(SRP)のサム・レンシー党首に対し、裁判所が逮捕命令を出したことが明らかになった。長年フン・セン首相と対立しながら、一度は和解した両者だけに、背景に政治的な思惑が隠されている、との見方が強い。カンボジア国内政治の流動化が懸念されている。 裁判所によると、カンボジアは現在ベトナムとの間で国境画定を進めているが、レンシー党首は昨年十月に国境の標識を勝手に撤去し、器物損壊などの罪に問われている。ところが、裁判所の出廷要請に応じなかったために逮捕命令が出された、という。

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