来年の第十六回中国共産党大会に向け江沢民国家主席(党総書記)の権威確立の動きが本格化しているのとは裏腹に、最近、同主席の身内の“不祥事”が相次いで露呈、党指導部内の反対派を勢い付かせているようだ。 香港の消息筋によれば、江蘇省に住む江主席の妹の息子が地元銀行から借りた二億円近い金の返済ができず、印鑑を偽造して香港の不動産業者の家を勝手に抵当にしていた疑いが浮上した。 江主席は当初、何とか穏便にコトを収めようとしたものの、マスコミにこの話が流れたため、「公正な調査を指示せざるを得なくなった」(同筋)といわれる。
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