インテリジェンス・ナウ

逮捕されたモンテシノス 巨額の海外送金の背景

執筆者:春名幹男 2001年7月号
タグ: 中国 イラン 日本
エリア: 中南米

 かつてペルー経済を破滅の淵から救った英雄とされ、今も日本で同情の対象にもなっているフジモリ前ペルー大統領。だが、本国ペルーでは最近、チリの元独裁者ピノチェトになぞらえて「チノチェト」とも呼ばれているほど。「チノ」は元来の「中国人」から転じて東洋人という意味である。 ピノチェト氏は過去の犯罪を追及され、起訴される憂き目に遭った。チノチェトの方も、かつての右腕モンテシノス元国家情報局(SIN)顧問の逮捕で包囲網がさらに狭まった。 ブッシュ米政権はトレド次期政権支持を明確にし、ペルー当局との連携プレーを緊密に推進している。米情報機関の包囲網はペルー、ベネズエラから、コロンビア、さらに日本を囲む線にまで拡大している。

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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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