かつてペルー経済を破滅の淵から救った英雄とされ、今も日本で同情の対象にもなっているフジモリ前ペルー大統領。だが、本国ペルーでは最近、チリの元独裁者ピノチェトになぞらえて「チノチェト」とも呼ばれているほど。「チノ」は元来の「中国人」から転じて東洋人という意味である。 ピノチェト氏は過去の犯罪を追及され、起訴される憂き目に遭った。チノチェトの方も、かつての右腕モンテシノス元国家情報局(SIN)顧問の逮捕で包囲網がさらに狭まった。 ブッシュ米政権はトレド次期政権支持を明確にし、ペルー当局との連携プレーを緊密に推進している。米情報機関の包囲網はペルー、ベネズエラから、コロンビア、さらに日本を囲む線にまで拡大している。
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