木枯らしの吹き始めた東京・秋葉原の家電量販店に足を運ぶと、たいてい入り口の一等地を携帯電話売り場が占拠し、NEC、松下通信工業、三菱電機、シャープ、富士通――といった国内の携帯電話メーカーの新機種が仲良く並んでいる。最近よく見かけるカメラ付きやカラー液晶など、どれも機能や値段は似たり寄ったりだ。 年間四千万台以上を新規出荷する日本の携帯電話メーカーは、七千万人を超える加入者総数を誇るNTTドコモ、KDDIなどのキャリアにぶら下がる護送船団方式で発展してきた。だが、そのアンシャンレジーム(旧体制)が崩壊しようとしている。
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