ロシアに「製法」まで要求する兵器輸入大国=中国

執筆者: 2003年2月号
エリア: ロシア 中国・台湾

 ロシアの最大の武器輸出先である中国が、完成品ではなく生産に必要な設備やノウハウを丸ごと提供するように要求し、クレムリンを困惑させている。中国は最近、あらゆる機会を利用してこの要求を持ち出しており、昨年十二月にプーチン大統領が北京を訪れた時にも強く要請した。 生産設備やノウハウの提供は、最高度の軍事機密を明かすことになるため、中国を最大の仮想敵国とみる伝統が根強いロシア国防省と軍部には強い抵抗がある。だが、貴重な外貨収入となる武器輸出の八割が中国とインド向けで占められているのもまた事実。 米国から台湾への武器供与に神経を尖らせる中国にとって特に欲しいのが、第五世代の戦闘機と防空システムの技術。中国は現在、ロシア製のスホイ27戦闘機をライセンス生産しているが、ロシアがエンジン生産の機微にわたる技術を提供していないことに不満を募らせている。

カテゴリ: 国際
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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