関西経済の主役に躍り出たシャープ

執筆者: 2003年4月号
タグ: 中国 日本

明るい話題に乏しい関西経済圏で、新工場を次々と立ち上げるシャープの好調ぶりが際立っている。好調の秘密は「液晶一点突破」と「日本型経営」。落ち目の松下に代わって「関西の主役」に躍り出た。 シャープが元気だ。地盤沈下が進む関西経済圏にあって、二〇〇四年三月期の営業利益は過去最高の一千億円を突破する見込み。中国などアジアに生産拠点を移すメーカーが多い中、国内に大型工場を相次いで設立し、雇用面でも関西経済を牽引している。かつて関西経済の「顔」と言えば松下電器産業だったが、その松下は前期に四千三百億円の巨大な赤字を計上し、現在も立て直しの途上にある。松下に代わりシャープが二十一世紀の関西経済の「顔」になりそうだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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