「対中接近」を強めるオーストラリア

執筆者: 2003年11月号
タグ: 中国 日本 APEC

日本・ASEANへの「実ることのない片思い」から現実主義へ――。対アジア政策の重心は確実に移りつつある。[メルボルン発]オーストラリアのジョン・ハワード首相は八月半ば、北京で中国の胡錦涛国家主席や温家宝首相と相次いで会談。温首相との会談後、両国の経済関係強化を狙ったFTA(フリー・トレード・アグリーメント=自由貿易協定)締結の可能性を探る協議を始めると強調した。 ハワード首相は中国重視の姿勢をアピールするのに必死だ。オーストラリア北西大陸棚から産出するLNG(液化天然ガス)を広東省向けに二〇〇五年から二十五年間輸出する契約を結んだと昨年発表したのも首相自身だった。北京を訪れて、当時の江沢民主席とのトップセールスで契約をものにしたのだ。

カテゴリ: 国際
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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