欧州の金融界で再びM&A(合併・買収)による再編機運が高まってきた。クレディ・スイス・グループがドイツでのリテール(小口金融)事業の展開を視野に買収を模索しているほか、独銀行最大手のドイツ銀行やオランダのABNアムロ、スイスのUBSなどもM&A戦略に前向きの姿勢を見せている。生き残りに向けて合理化を急いでいる独コメルツ銀行やヒポ・フェラインス銀行(HVB)にも合併や買収の観測が漂う。各金融機関のトップは欧州大陸での銀行余剰を一致して指摘しており、いずれ大型合併や買収が動き出すとの見方が強まっている。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン