[モスクワ発]十一月二十日から五年ぶりに訪日するロシアのプーチン大統領が、九月に北方領土を視察するとの情報が一部で流れている。実現すれば、ソ連・ロシアを通じて最高指導者が現地に立ち入るのは初めて。「北方領土を明け渡さないとする政治的ゼスチャーになる」(外交筋)だけに、日本には衝撃を与えそうだ。 サハリン州の当局者によれば、大統領は九月にサハリンを含む極東視察を予定しており、その際、四島最大の択捉島に足を伸ばす可能性がある。クレムリン当局者も「可能性は排除しない」としている。視察の波紋や日露関係への影響をにらみながら、検討しているもようだ。

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