強面の大統領が能弁に語った三時間。対外関係では頑として強弁を通したが、内政では意外にも率直に失敗を認め――。[モスクワ発]今年で三回目となる「ヴァルダイ・ディスカッションクラブ(ヴァルダイは最初の開催地の近くの湖の名)」は九月九日、ロシア大統領府クレムリンからモスクワ郊外の大統領公邸に場所を移し、より親密な雰囲気の中で開かれた。これは年に一度、欧米やアジアの学者やジャーナリストらロシア専門家約四十名を招いて行なわれるもので、日本からは袴田茂樹青山学院大学教授が参加。今年は中国からも一名が出席した。プーチン大統領にとって、自身の見解を直接海外に発信する貴重な機会である。

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