「食うか食われるかの競争が始まる」といわれているのがドラッグストア業界。昨年六月に薬事法が四十六年ぶりに改正され、「登録販売者」制度が新設される。これまで薬の販売は薬剤師だけに限られてきたが、二〇〇九年からは登録販売者も薬を販売できるようになるからだ。 周知のように、薬局が閉まった夜間でも風邪薬くらいはスーパーやコンビニエンスストアで買えるようにすべきだ、という議論が起ったことがある。それがようやく実現するのは、「厚生労働省が規制緩和の流れに沿って改正したものですが、ドラッグストア業界の政治力も効果を発揮した」(製薬業界通)ためだ。
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