政策対話のため六月三十日からインドを訪れた甘利明・経済産業相は、インドが計画する大規模総合インフラ整備プロジェクト「デリー・ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想」への全面協力を表明した。日本の東京・大阪に匹敵する二大都市を結ぶ高速貨物鉄道を柱に、沿線の港湾、空港、貨物ターミナルや発電所などを開発・整備。インドの産業・輸出振興を図り、三百万人の雇用を創出するという壮大な事業だ。総投資額はインフラだけで九百億ドル(約十一兆円)以上といわれ、沿線六州が州境を越えて初めて協力する画期的な試みでもある。
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