日本の農業は政治家がダメにする。民主党がばらまきを唱え、負けじと自民党も追随。これでは穀物の自給率は上がらない。 小泉政権と安倍政権で「ホップ、ステップ」と進み、「ジャンプ」するはずだった農政改革は、福田政権になって思いきり「バック」してしまった。その象徴が十一月から始まった政府によるコメの買い支えである。「票田」という言葉そのままに、政治家にとって小規模コメ農家は選挙と切り離して考えられない存在。総選挙の影が自民党にコメ偏重の農政を復活させたのだ。コメ以外の穀物も積極的に育てることで食料自給率のテコ入れを狙った農政改革は、いまや空中分解寸前だ。
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