世界の金融市場を中国発の「リーマン・ショック」が襲っている。わずか3週間で頂点から3割も下落した上海株、有無を言わさぬ強権発動で株価を支える中国当局、そして国際商品市場へと向かった売り圧力。新常態(ニュー・ノーマル)に向かう中国の軟着陸が失敗する時、グローバルな経済は新たな危機に身構えるほかない。
「悪意の空売り」を摘発
7月27日、中国当局による株価の防衛線がついに破られた。中国株を代表する上海総合指数の4000台維持というマジノ線は、売りの嵐によってあっさり破られ、下落幅は8.5%にものぼった。28日にも株価は続落し、一時3500台をつけた。
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