痛いところを突かれたのでこんどは「鼻ほじり」発言

執筆者:Foresight 2008年4月号
エリア: ヨーロッパ

 子飼いのメドベージェフ第一副首相を大統領に当選させ、自らは二〇二〇年までの戦略を公表して、実質的な長期政権への自信を示したプーチン大統領だが、スネの傷も露呈している。メドベージェフ指名に反発した治安関係勢力によるリークとみられる蓄財疑惑だ。 二月の内外記者会見でAP通信の記者が「あなたは欧州最大の金持ちと言われるが、収入源は何か?」と質問すると、相手が最近、関係が悪い米国の記者だったこともあり大統領はたちまち逆ギレ。「私もそのような新聞報道は見たが、すべて大ウソだ。鼻からほじり出したものを紙に塗りたくっただけだ」と、国家元首としては、やや品に欠ける表現で応じた。

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