共和党のジョン・マケイン大統領候補と共に選挙を戦う副大統領候補として、あるいは次回二〇一二年の有力な大統領候補として、ボビー・ジンダル・ルイジアナ州知事に注目が集まっている。三十六歳のインド系米国人のジンダル知事は、昨年十月、史上最年少で州知事に当選したばかりだが、強い影響力をもつタカ派のラジオ政治評論家ラッシュ・リンボーが「次世代のロナルド・レーガン」と絶賛するなど、評価は鰻のぼり。 一九七一年生れのジンダル知事は、ローズ奨学金を受けて英オックスフォード大学で政治を学んだエリート。イラク戦争を支持し、銃の所有には賛成で、人工妊娠中絶に反対するなど、政治姿勢は共和党の理念にきわめて忠実。インド出身の両親の影響で元はヒンズー教徒だったが、カトリックに改宗し、今では毎週教会に行くほど信仰は厚い。

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