北朝鮮「建国70年」の実相(1)消えた「ICBM」「演説」浮上した「米朝首脳再会談」

執筆者:平井久志 2018年9月13日
9月9日、北朝鮮建国70年の軍事パレードに出席した金正恩党委員長(右)。左は中国の栗戦書全人代常務委員長 (C)時事

 

 北朝鮮が今年最大の「大慶事」と位置付け、内外の注目を集めた9月9日の建国70周年だったが、平壌の金日成(キム・イルソン)広場で行われた軍事パレードには、今年2月8日の朝鮮人民軍創建70周年慶祝の軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」や「火星15」、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの戦略武器は登場しなかった。

 韓国の『聯合ニュース』が韓国軍の話として報じたところによると、新型152ミリ自走砲、KN09・300ミリ放射砲、対戦車ロケットを搭載した装甲車、新型対艦ミサイル、地対空誘導ミサイルKN06などは登場した。軍事パレードに続く市民パレードでは、「自力更生」など経済建設を訴えるスローガンが多く掲げられ、「勝利と栄光の70年」「主体朝鮮の誕生」「社会主義大家族」などのスローガンを付けた山車が連なった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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