飯舘村「オオカミ信仰」の里で始まった「人と人の交流」の地域再生(上)

執筆者:寺島英弥 2019年3月4日
カテゴリ: 社会 文化・歴史
エリア: 日本
菅野永徳さんと山津見神社=2019年2月2日、飯舘村佐須(筆者提供、以下同)

 

 国内では絶滅したとされるオオカミを、「山の神の使い」と信仰する里が福島県飯舘村にある。

 全国に例を見ないオオカミの天井絵を掲げる山津見神社を要に、全戸の住民が氏子である佐須地区。2011年の東京電力福島第1原子力発電所事故で避難生活を強いられたが、2017年3月末の避難指示解除後、これまでに16戸が帰還し、家を改築して暮らし始めた。避難中に神社は全焼したが、天井絵の復元へ向けて住民と支援者たちが知恵を集める一方、農業や環境を再生する実験でも協働してきた。氏子の結束に新しい交流の歴史を加えて今、内外から人が集う里づくりを目指す。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ローカルジャーナリスト、尚絅学院大客員教授。1957年福島県相馬市生れ。早稲田大学法学部卒。『河北新報』で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)などの連載に携わり、東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地で「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。ホームページ「人と人をつなぐラボ」http://terashimahideya.com/
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