「親日家」と評判「スティルウェル米国務次官補」が背負う「中国」との因縁

今年7月の来日時に青森・三沢基地で会見したスティルウェル国務次官補(C)時事

 

 7月19日、デビッド・スティルウェル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)がタイを訪問し、プラユット・チャンオチャ首相の側近と面談した。11日から14日まで東京に滞在し、外務・防衛両省の高官に加え国家安全保障会議担当者らと日米同盟・北朝鮮・イラン問題などについて協議した後、韓国、フィリピンを経てのタイ訪問である。

 同次官補は、(1)11月に予定されている「インド・太平洋ビジネスフォーラム(Indo―Pacific Business Forum)」はアメリカ企業にとって絶好の投資機会となる。(2)アメリカ政府は「メコン下流域イニシアティブ(LMI)」のみならず、「インド太平洋戦略」、「イラワジ川=メナム川=メコン川経済合作戦略」などでのタイとの共同歩調を期待する。(3)アメリカの投資の第1目標は、タイを含むASEAN(東南アジア諸国連合)諸国との間で戦略的パートナー関係を打ち立てることであり、総額で兆ドル単位の投資を計画している――と述べた後、「総選挙実施は歓迎すべきことであり、タイでは完全な民主統治が復活した」と語った。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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