黒田日銀総裁の後任選びに「異変」:固辞するという雨宮氏、新たに浮上した名前も

PERSONALS【人事情報】

2022年12月7日
タグ: 日本 日銀
エリア: アジア
雨宮副総裁の“固辞”は、はたして本音か計算ずくか  (C)時事
雨宮正佳副総裁と中曽宏元副総裁のどちらかだと見られた新総裁選びに、この土壇場に来て「異変」の気配がある。異次元金融緩和からの脱却を求める考え方が、政府・自民党内で台頭していることが影響を及ぼしているようだ。

   来年4月8日に任期満了となる日銀の黒田東彦総裁(78)の後任選びが最終局面に入った。最大の焦点は、アベノミクスの柱の一つ、異次元緩和を修正するかどうかだ。アベノミクス路線の継続を主張する議員らの圧力は依然、残っている。しかし、安倍晋三元首相の死が、後任レースに微妙な変化をもたらしているようだ。

   現在、有力候補に挙がっているのは日銀の雨宮正佳副総裁(67)と中曽宏元副総裁(大和総研理事長=69)の2人だ。そもそもこの2人が後継候補と目されたのは、「安倍政権時代に任命された副総裁」であることも理由の一つ。しかし、「安倍さんが死んで、後任総裁をどうしても2人から出さなくてはならないという雰囲気は薄らいでいる」(永田町関係者)。

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カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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