今年の4月、スーダンで武力衝突が起こり、日本人を含む外国人が一斉に国外に退避するという事件が起こった。国内の混乱はなお続いている。
スーダンは、1989年以来ほぼ30年、オマル・バシール大統領による独裁が続いていた。4年前の2019年4月、民衆の不満、デモ、軍の不信任などによって、この政権が倒れ、そのあとには民主派と軍との協力・妥協による暫定政権が成立した。しかし状況は不安定で、2021年10月に騒擾が発生し、いったん2022年12月に収束したものの、再び今回の騒擾になったのである。
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