「平和構築」最前線を考える
「平和構築」最前線を考える (8)

スーダン「バシル大統領失脚」の波及的意味

執筆者:篠田英朗 2019年4月26日
エリア: アフリカ
バシル大統領辞任の一報が入り、スーダンのデモ隊は歓喜の声をあげたが (C)AFP=時事

 

 スーダンのオマル・アル・バシル大統領が軍事クーデターによって失脚した。アフリカ全域に影響を及ぼしかねない要素をはらんだ大事件である。

 すでにこの『フォーサイト』においても、白戸圭一氏が紹介している(クーデターに揺れる混迷「スーダン」民主化の「可能性」2019年4月19日)が、スーダンの内政事情は複雑である。バシル大統領は「独裁者」と評されることが多く、実際のところ30年にわたって国の最高権力者の地位にとどまり続けた人物だ。

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執筆者プロフィール
篠田英朗 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科修士課程、ロンドン大学(LSE)国際関係学部博士課程修了。国際関係学博士(Ph.D.)。国際政治学、平和構築論が専門。学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験を持つ。日本政府から派遣されて、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)で投票所責任者として勤務。ロンドン大学およびキール大学非常勤講師、広島大学平和科学研究センター助手、助教授、准教授を経て、2013年から現職。2007年より外務省委託「平和構築人材育成事業」/「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を、実施団体責任者として指揮。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)、『平和構築入門』、『ほんとうの憲法』(いずれもちくま新書)、『憲法学の病』(新潮新書)など多数。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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