「平和構築」最前線を考える
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スーダン「バシル大統領失脚」の波及的意味

バシル大統領辞任の一報が入り、スーダンのデモ隊は歓喜の声をあげたが (C)AFP=時事
スーダンのオマル・アル・バシル大統領が軍事クーデターによって失脚した。アフリカ全域に影響を及ぼしかねない要素をはらんだ大事件である。
すでにこの『フォーサイト』においても、白戸圭一氏が紹介している(クーデターに揺れる混迷「スーダン」民主化の「可能性」2019年4月19日)が、スーダンの内政事情は複雑である。バシル大統領は「独裁者」と評されることが多く、実際のところ30年にわたって国の最高権力者の地位にとどまり続けた人物だ。

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