クーデターに揺れる混迷「スーダン」民主化の「可能性」

執筆者:白戸圭一 2019年4月19日
カテゴリ: 国際 政治 社会 軍事
エリア: アフリカ
バシル大統領の解任・拘束で民主化が進むかと思いきや、さらに混迷(C)AFP=時事

 

 アフリカ大陸北東部に位置する大国スーダンの内政が、混迷の度を深めている。30年にわたって君臨した大統領が追放されたが、その後の統治体制が固まらない。本稿執筆時点の情勢は極めて流動的だが、ここでは同国の歴史と現時点で得られる情報を基に、事態が今後どのような方向に向かっていくのか考えてみたい。

わずか1日で議長が交代

 まず、事実関係を押さえたい。

 スーダンのアワド・イブン・オウフ国防相(Ahmed Awad Ibn-Auf)は4月11日、1989年にクーデターで政権掌握して以来30年にわたって権力の座にあったオマル・バシル大統領(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)を解任し、身柄を拘束したとテレビで演説した。イブン・オウフ氏は、軍指導部を中心とする暫定軍事評議会が国家を統治し、2年後に選挙を実施する考えを明らかにした。

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執筆者プロフィール
白戸圭一 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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