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マッコウクジラは「音声のアルファベット」を使い、複雑なコミュニケーションをとる (C)REUTERS/Carmelo Isgro - MuMa Museo del Mare di Milazzo
[ロイター]地球の海に生きるクジラたちは、コミュニケーションのために多種多様な音声を使っている。クジラの中で最大のマッコウクジラはクリック音を連続させてコミュニケーションをとる。こうした音は「コーダ」と呼ばれ、まるでモールス信号のように聞こえる。
東カリブ海に棲むマッコウクジラの数年分の音声を分析した新たな研究では、マッコウクジラのコミュニケーション方法が以前に知られていたよりも複雑なことが明らかになった。研究チームによると、「音声のアルファベット」を含む複雑な仕組みを持っており、他の動物のコミュニケーション方法やヒトの言語とも共通する点が発見された。論文は、5月7日に学術誌『Nature Communications』に掲載された。
他の海洋哺乳類と同様、高い社会性を持つマッコウクジラにとって、音声は生きていくために重要な要素となる。今回の研究は、クジラのコミュニケーション方法について理解が深まる結果となった。
マサチューセッツ工科大学でロボット工学と機械学習が専門の博士課程大学院生であり、論文の筆頭著者であるプラトューシャ・シャーマ氏は「研究結果はマッコウクジラの音声の表現力が、以前考えられていたよりも多彩であることを示している。……
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