Weekly北朝鮮『労働新聞』
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対外発信でも際立つ崔善姫外相の台頭(2025年11月9日~11月15日)
北朝鮮の崔善姫外相談話は、G7について「国際関係の片隅に置かれる疎外された少数利益集団」と非難した[先月モスクワを訪れた際の崔外相=2025年10月27日、ロシア外務省提供](C)AFP=時事
「労働党の懐、社会主義わが祖国にだけある現実」と題する第1面掲載の新連載が始まった。初回となる11月13日付は、「一千万の手間をかけて建設した住宅を平凡な勤労者に無償で与える国はわが国家しかない」とのサブタイトルで、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「国の根本である人民よりも貴重な存在はなく、人民の利益より神聖なものはありません」と述べたことを紹介し、「首領福」(注:首領に恵まれた福)、「党福」(注:党に恵まれた福)が誇示された。この手の記事は資本主義社会との対照で叙述されるのが常套で、「ある資本主義国でワンルームの住宅を持とうとすれば、一般労働者が受け取る賃金を100年あまり貯蓄しなければならない」ことも紹介された。
15日付では「世界にない育児政策!」とのサブタイトルが付され、「資本主義世界の視角ではとうてい理解できない驚異的な(北朝鮮の)現実」が描かれた。栄養価の高い乳製品が全国の子供たちに毎日供給されているなどとして、「世界には国も多く領導者も多いが、次世代のための苦労を幸福や栄光と考えるような領導者がどこにいるのか」といった表現で金正恩が称えられた。金正恩が粉ミルクを味見したうえで問題点を一つ一つ指摘して改善されたといったエピソードも挿入され、北朝鮮こそが「世界でまたとない子供たちの王国」だとも表現された。
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