もはや小泉首相に多くは期待できない。誰もがそう思いながらも公言はしない。ワシントンを覆う諦めムードの深層には、いったい何があるのか――。[ワシントン発]相次ぐ政治家のスキャンダルと低迷を続ける経済環境のなか、小泉政権に対する日本国民の不支持率が支持率を上回るに至り、ブッシュ政権の高官やワシントンの日本専門家たちも、いよいよ小泉首相の手腕に対する懐疑の念を隠さなくなってきた。「首相は、もはやトースト状態。尻に火がついている」と評するのは、国際経済研究所上級研究員のアダム・ポーゼン。「ただし、誰もそれを認めようとはしない。とはいえ、ワシントンでも小泉人気が衰えつつあるのは疑う余地がない」。
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