日本からフィリピンを訪れる玄関口は、首都マニラか観光地セブ島と相場が決まっているが、第三の玄関口「クラーク国際空港」をご存知であろうか。地名はアンヘルスだが、かつて米国のクラーク空軍基地があったことから、現在はクラーク特別経済区(CSEZ)と呼ばれる。マニラの北西九十キロ、車に揺られて二時間程で着く。 特区の中核機能として、クラーク国際空港がある。米軍の爆撃機が使用していた戦略基地だけに、滑走路と駐機場は広いが、新しい旅客ターミナルビルは驚くほど小さい。昼間に国際線の発着がないため、ドアは閉められて中に入ることもできない。
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