三月二十四日、インド製薬大手のマトリックス・ラボラトリーズは、中国でMCHEMファーマ・グループの経営権を取得すると発表。MCHEMとその関連企業の株式の六〇%を買収する。MCHEMは福建省厦門を拠点とするメーカーで、エイズ治療薬の分野では中国政府に製品を納入する有力企業だ。 インド勢が中国の医薬品市場に本格参入するのはこれが初。しかし、「他にも多数の企業が中国勢の買収を検討している」とインドの業界関係者は指摘する。直接的には「インドで医薬品特許関連の法整備が進んだ」(同前)ことがきっかけだが、より大きな構図で考えると、また違った絵も見えてくる。
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