騎士道精神の復活を訴えたウィーバーの近代否定

執筆者:会田弘継 2005年12月号
エリア: 北米

「思想は必ず実を結ぶ(Ideas have consequences.)」 ネオコンの牙城といわれるワシントンの保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)で安倍晋三・自民党幹事長(当時、現官房長官)が英語で講演し、このフレーズを口にするのを聞いたとき、「誰が入れ知恵したのかな」と、思わず苦笑してしまった。 アメリカの保守政治活動家らが最も好んで使うフレーズだからだ。二〇〇四年春のことである。 この句があまりに安易に保守派政治活動にかかわる若者らに使われるので、ブッシュ大統領の選挙参謀カール・ローブらを育て上げた、古参の保守政治活動家モートン・ブラックウェル(一九三六―)は「思想は行動を起こさなければ実を結ばない」をあえてモットーにしている。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
会田弘継 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『世界の知性が語る「特別な日本』』 (新潮新書)『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
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