国際論壇レビュー

緊密化する「中ロ関係」と「アジア地政学」の変化

 日米を外した新たなアジア安保の枠組み「アジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議」でアジアの地政学は変わるか (C)AFP=時事
日米を外した新たなアジア安保の枠組み「アジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議」でアジアの地政学は変わるか (C)AFP=時事

 アメリカが超大国として世界をリードしていくのは並大抵のことではない。このひと月の世界の動きを見ただけでもそう思う。そうした情勢を「地政学の復活だ」と米政治学者ウォルター・ラッセル・ミードは言い、米外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』最新号にそのタイトルで論文を寄せた。「地政学」、言い換えれば力まかせの陣取り合戦だ。【The Return of Geopolitics,Foreign Affairs, May/June

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執筆者プロフィール
会田弘継(あいだひろつぐ) 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『世界の知性が語る「特別な日本』』 (新潮新書)『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
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