インテリジェンス・ナウ
スパイ防止対策で「防諜の鎧」構築:「メルケル盗聴事件」処理に難儀するドイツ
米国家安全保障局(NSA)によるメルケル・ドイツ首相の携帯電話盗聴が昨年10月に発覚して以来、長期にわたって米国とドイツの対立が深刻化している。
ドイツ連邦検察庁が6月、首相の電話盗聴事件の捜査を正式に開始しただけではない。
ドイツ政府は、7月初め表面化した「ドイツ連邦情報局(BND)」要員の二重スパイ事件に絡んで、米中央情報局(CIA)ベルリン支局長を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去を命じ、事実上米国に報復するとともに、「防諜の鎧」を固める各種対策に乗り出した。
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