タイのタクシン政権が国軍のクーデターにより崩壊したことで、東南アジアではフィリピンの動向に注目が集まっている。タイでのクーデター成功に刺激され、フィリピン国軍もアロヨ政権の打倒に動く可能性がにわかに現実味を帯び始めたためだ。 アロヨ大統領は今年二月、一部の国軍将校によるクーデター計画を封じ込めた。しかし、「伝家の宝刀」である非常事態宣言を布告したアロヨ氏の強権体質への不満は逆に鬱積。現在のところ一応は好調な経済がつまずけば、一般国民もクーデターに同調する公算は大きい。 もう一つ、クーデターへのハードルが低くなっていると見られる国がインドネシアだ。
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