「恐いロシア」への後戻りに身を凍らせる欧州

リトビネンコ殺害事件の衝撃は大きかった。気がつけば、先祖返りした恐怖政治国家が眼前に。欧州の懸念は強まる一方だ。[ロンドン発]ロシアとヨーロッパの関係が急速に冷え込んできた。 ロシアが近隣諸国に天然ガスの価格引き上げを迫るなど、エネルギー供給をめぐる緊張は恒例化しつつあるが、いま最大の問題は政治的な緊張だ。プーチン率いるロシアが、国内では反体制運動を許さず、外国からの干渉を拒み、西側諸国を潜在的な敵と見なす、ある種の専制体制に急速に戻りつつあるのではないかとの懸念がヨーロッパに広がっている。近隣諸国を脅かすのは冷戦時代のような共産主義ではなく、ロシアを席捲する、ファシズムにも似た新たなナショナリズムだ。

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