東京都が一千億円を出資し設立したものの、経営不振の出口が全く見えない新銀行東京。四月八日の選挙で石原都知事の三選が決まった矢先、新銀行東京と東京都が手を組んだ事業「NPO法人向け保証付融資制度」が、注目を集めている。 都は「NPO(民間非営利団体)は、保健、医療、福祉などの分野で活躍するとともに、新たな経済主体としても期待されているが、その多くは財政基盤が脆弱で活動資金の調達が困難なため、融資を普及促進するために同制度を作った」という。そして、NPO法人に対する融資を行ないやすくするために保証機関を作って都が認定し、民間金融機関からNPOへの融資(一件あたり一千万円が上限)を保証させる。

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