ひょっとしてロシアは対日接近したい?

執筆者: 2007年9月号
エリア: ヨーロッパ

 東欧への米国のミサイル防衛(MD)配備に猛反発するロシアが、日米が共同開発・配備を進めるMDについては沈黙。対応の違いが顕著になっている。 日米のMDは、今春、地上配備迎撃ミサイルが埼玉県の航空自衛隊入間基地に配備されるなど着々と進んでいるが、ロシア外務省高官は「北朝鮮のミサイルの脅威が現実にあり、防衛策を考えるのは当然のこと」と容認。露国防省筋は「システムの矛先が変わるなら対応を検討する」としながら、日露防衛交流を通じて協議したいとソフトだ。 チェコやポーランドへの配備計画には「新たな軍拡競争を招くだけだ」(プーチン大統領)と反発し、欧州に再び自国の中短距離ミサイルの照準を合わせると警告したのとは対照的だ。

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