メイド・イン・チャイナの信用失墜は中国経済にとって長期的なリスクとなろう。だが、より大きなリスクの存在も示唆している。原発だ。 今夏、日本でも大きな話題になった北京市の「段ボール入り肉まん」。中国人はもちろん日本人もリアリティを感じた報道だった。そのニュース映像が世界を駆けめぐっている最中、中国政府は「番組はスタッフによる捏造で、現実には段ボールの入った肉まんなどなかった」と発表した。あまりに唐突だが、話としては「さもありなん」と思わせる決着だった。だが、不思議なのは番組スタッフこそ処分を受けたものの、放送した北京電視台や関係部門の幹部が何のお咎めも受けなかったことだ。
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