これこそが本や新聞・雑誌の本格的な電子化時代の始まりを告げるのかもしれない。キンドルが焚きつける変化とは――。[ニューヨーク発]米タイム誌(十一月十二日号)は毎年恒例となる「発明大賞」に、米アップルが六月に米国で発売した新型携帯電話機の「iフォン」を選んだ。発売後七十日あまりで百万台を販売したヒット商品の選考に異議を唱えるつもりはないが、選考期間はもう少し先延ばしにした方が良かったかもしれない。オンライン書籍販売のアマゾン・ドット・コムが十一月十九日に発売した電子書籍端末「キンドル」も、iフォンに匹敵する衝撃をもたらす可能性が十分にあるからだ。
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