迷走に次ぐ迷走を続ける麻生政権の体たらくで政権交代が現実味を帯びてきたためか、中央官庁や在京の各国大使館から民主党への秋波が日増しに強まっている。だが、当の民主党の反応は今ひとつで、政権担当能力に早くも疑問符がついている。 霞が関で最も目端が利く財務省は、早くも福田前政権の雲行きが怪しくなってきた八月から民主党にアプローチ。菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らとの会談を中心に、極秘裏に意見交換を重ねている。もっとも財務省側の出席者は局次長級が多く、“その程度”の扱いだ。関係者によると、旧大蔵省(現財務省)出身の平岡秀夫衆院議員が民主党側の窓口。農林水産省とのパイプ役は同省出身の篠原孝衆院議員だという。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン