現在、全国には約二万二千九百カ所の認可保育所があり、年間約二百万人の乳幼児が入所しているが、都市部を中心に依然として待機児童は多い。国は「新待機児童ゼロ作戦」を掲げているものの、二〇〇八年は五年ぶりに待機児童が増加。財政制約がある中で、多額の予算のかかる認可保育所を増やすには限度がある。 一方、認可外保育所は約一万カ所あり、三分の二は一般の保育所、三分の一は前回紹介したような事業所内保育施設だ。認可保育所と比べて、認可外保育所では、預ける側のニーズに、より柔軟な対応ができるという特長がある。以下、二つの事例を挙げて説明したい。

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