製薬メーカーに立ち塞がる「二〇一〇年問題」

執筆者:清水常貴 2009年8月号

大型の新薬が二〇一〇年を境に次々と特許切れになる。新薬は大手製薬メーカーの屋台骨なだけに各社、必死に対策を講じているが――。「最早、手の打ちようがない。絶望的です」と悲観的な声も上がっている。製薬メーカーの「二〇一〇年問題」だ。運悪く今年から二〇一一年にかけて大型の新薬(先発品)が次々に特許切れになるのである。大体発売から十―十五年で新薬の特許が切れると、待ち構えていたジェネリック(後発)医薬品メーカーがドッと参入、新薬の売上は激減してしまう。ところが、特許切れを迎える新薬の後継品が見当たらない。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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